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本日は晴天に恵まれ、季節的には真冬ですがとても暖かい日和となりました。
H HOUSEは間口4m奥行25mの京都の町家に見られる典型的なうなぎの寝床といった敷地形状をしています。北側に前面道路が位置し、東西双方に隣家が迫っている環境でいかに光を取りこむかが最大の焦点となりました。このような敷地形状の場合は建物の中心に中庭を設け中心から光を拡散させる方法を取るのですが、H
HOUSEは裏手に庭を設けるゾーニングを取りました。そうすると中央付近、とりわけ1階に至ってはまず光が入らず暗いスペースとなってしまいます。設計者の澤村氏が解決策は建物中央付近に屋根から光を落すトップライトを複数設け、そのトップライト下の2階の床をスノコ状にして、光がスノコを介して1階まで到達する手法を取りました。その効果は絶大で、真っ暗になるであろうスペースは上部からの採光により明るい空間になっていました。設計力の高さを感じた次第です。その他個人的には細かい収まりや細部のきめこまかな気配りが随所に見て取られ、非常に良い住宅だなあと感じた次第です。
澤村氏の細かに配慮された納まりがこの住宅を状態良く保持していくように思えました。
庭にはヤマボウシが植えられ今後どのように成長していくのでしょう。春になれば花も咲くでしょう。
季節によって表情も変化しリビングと繋がる庭がヤマボウシと共にとても気持ち良い空間に演出されていることに感動を覚えました。
雰囲気は自宅でカフェ、ですね。
オープンハウスをさせていただいた建主様、設計者の澤村氏、丁寧に作り上げた工務店さん、そして関係者の皆様に感謝の念を申し上げます。誠にありがとうございました。 |
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