京都の建築家プロ集団(大阪・滋賀・奈良・兵庫)のイベント報告

建築家プロ集団 工事進捗状況報告

 
<七条の二世帯住宅と蔵の再生>
設計者 設計組織 Den Nen Architecture 角 直弘
日時 平成20年1月26日
所在地 京都市東山区七条
 
京都市東山区で七条の二世帯住宅と蔵の再生が着工致しました。建主様のご好意により、工事経過を随時報告させていただくこととなりました。間口9m、奥行48mの敷地における計画概要は2件の古家解体と二世帯住宅の新築、そして敷地中央にある蔵を前面まで移動させて再利用を行う工事となります。昔からの蔵を活かす計画と曳家(建物の移動する工事)に注目したい物件です。ぜひ移り行く工事状況をご覧下さい。
平成20年1月26日 建築本体工事-13
昨日竣工写真が撮り終えられ、引越しが明日になりました。細かい補修作業は残りますが、長い工期を終え引き渡しに至りました。既製品を組み上げではなく、一つ一つ吟味検討しながら創り上げられた思い出の深い家創りになったと思います。このような手作りの家には年月と共に愛着や風合いが出てくるのではないでしょうか。設計打合せや現場で多くの取捨択一を何度も繰り返しながら、ここまで辿り着かれた建主様は本当に大変であったかと存じます。お疲れ様でございました。
これからお住いになられながら、ゆっくりとご自分の家となり馴染んでいくことでしょう。
この度は誠にありがとうございました。

平成20年1月21日 建築本体工事-12
ほぼ工事も完了しました。後は細かい作業を残すだけです。規模が大きい物件でしたので昨年3月に解体工事を着手してから長い時間が掛かりましたが間もなく竣工引き渡しです。

平成20年1月11日 建築本体工事-11
今月竣工を迎え、多くの職人さん達がラストスパートの状態です。屋外はカーポートが設置され、室内には鏡など仕上げの備品が設置され始めました。2,3階は塗装や照明器具等を残しほぼ仕上がりまして、あとは1階を仕上げていくのみです。

平成19年12月26日 建築本体工事-10
内部の仕上げ工事が入ってきました。壁も仕上がり始めていますね。薄い茶や木目が浮き出た墨色という配色が見え始めてきました。床もフローリングを貼っている最中です。

平成19年12月17日 建築本体工事-9
外部の足場が外れたため、駐車スペースのアスファルト工事が施工可能となりました。きれいに仕上がっています。内部は壁天井の仕上げのため、ボードにパテ処理中です。エレベーターもお目見えとなりました。

平成19年12月4日 建築本体工事-8
外部の足場が外れました。これでファサードの全容がはっきりしました。内部は壁や天井のボード貼りや階段の造作など進めています。

平成19年11月6日 建築本体工事-7
先週貼り始めていた外壁材も完了しました。これで雨に対しては一安心ですね。鋼板の庇も取りついています。ブルーの養生用のビニールが貼っていますね。内部も階段造作の途中です。ここに仕上材の板が設置されるのでしょう。

平成19年10月29日 建築本体工事-6
正面の三枚ガラスの周囲も壁には合板、天井にはケイカル板が貼られました。内部は天井のボードを貼る為の下地が付けられています。外部は仕上材が貼られいい雰囲気が出てきました。

平成19年10月18日 建築本体工事-5
正面の三枚ガラスのサッシが取りつきました。小さなバルコニーには防水下地のモルタルが床に流されています。

平成19年10月10日 建築本体工事-4
外壁に下地に合板が貼られました。屋根は防水工事が施され、屋根の雨対策は完了しました。しかし3階の屋根から見るとかなり高いですね。内部は引き続き大工さんが作業を行っていますが、壁や天井が貼られてしまう前に設備業者さんが事前に配線を行っています。

平成19年9月29日 建築本体工事-3
外部建具が取り付けられ始めました。まずは外部から仕上げていきます。玄関ドアも取りつきました。

平成19年9月13日 建築本体工事-2   蔵改修工事-12
母屋は内部の木工事が始まりました。まだ壁を作るるための間柱を組んでいるところです。
蔵は足場も外れ全て工事が完了しました。

平成19年8月20日 建築本体工事-1   蔵改修工事-11
母屋には足場が掛けられました。これから本格的に外壁工事と内部の造作工事などが入ってきます。
蔵は樋と建具が取りつけられました。これで蔵の改修工事はほぼ完成しました。

平成19年8月9日 棟上
本体工事の棟上が完了し、床にはALC版が貼られました。夕方には御施主様により上棟式を催していただきました。

平成19年8月8日 蔵改修工事-10
蔵も仕上工事が完成に近づいています。内部は階段が取りつき、外部は足元に石を貼っています。

平成19年7月31日 建て方工事-2   蔵改修工事-9
本体工事は鉄骨構造の骨組みが組み始められています。クレーンで材料を上げて組立を行っていますね。
蔵の方は木板の施工が完了し、左官工事が入っています。蔵が生まれ変わったようにきれいになってきました。

平成19年7月21日 建て方工事-1   蔵改修工事-8
本体工事の方は基礎工事が完了しました。今後は鉄骨の骨組みが組み始められます。
蔵の方はじっくりしっかり進んでいます。外部の板貼りや軒などが施工され良い雰囲気になってきましたね。

平成19年6月26日 基礎工事-2   蔵改修工事-7
本体工事の方は基礎工事が始まりました。掘削して砕石を敷き詰めていきます。
蔵の方は足場を立てて外周周りと内部の補強を行っています。以前の柱と梁も構造体として使用できない部分も多く、構造補強や取替等大変なようです。

平成19年6月19日 基礎工事-1   蔵改修工事-6
蔵の改修工事の方は新たに土台を敷いています。土台が敷き終わりましたら、蔵を土台に下ろし、本格的な改修工事を行います。

平成19年6月15日 地鎮祭
本日は建築本体工事の地鎮祭となりました。前日はかなり雨が降りましたが当日は雨も止みました。さあ、これから本体工事の始まりです。

平成19年6月4日 蔵曳家工事+改修工事-5
裏の木造平屋建ての離れが解体され始めました。裏へ抜ける通路スペースが広くなったので重機やダンプの出入りがスムーズになりました。

平成19年4月2日 蔵曳家工事+改修工事-4
曳家工事が始まり、約2日間に渡っての作業となりました。初日5月29日は蔵を回転させる段取りを行った後約45°回転させて初日の作業を終了させました。
2日目の5月30日の午前中は蔵を約90°回転させるための作業を行いました。蔵の外ではウインチで引っ張りながら、中では職人さん達が回転させるための様々な作業をしています。午後は新たに作った基礎まで引っ張る作業です。もう現場前には通行人の方々が興味津々に見守っています。実際午後から始めた引っ張り作業は夕方4時前には完了してしまいました。肉眼で蔵が動いている様子を目の当たりにするととても感動的であり驚きです。建物はその地に固定されていることが常識であるのに、建物が移動している状況は不思議な気分でした。蔵を保存しながらリノベーションを加え、京都の風情を残していくという当計画の大きな目的を表現した日でもありました。
今後は外壁の改修工事と裏の平屋の解体工事に入っていきます。

平成19年5月24日 蔵曳家工事+改修工事-3
基礎の立ち上がりも打設され養生期間を置いています。蔵の方も内部を一部撤去し、曳家を開始できる状態になりました。4月29日から蔵が基礎に向って移動する工事が始まります。
 
平成19年5月14日 蔵曳家工事+改修工事-2
基礎の底盤が作られ、立ち上がり部分の配筋と型枠工事が完了しました。これから立ち上がり部分にコンクリートを流し込みます。養生期間を置いてからいよいよ曳家工事が始まります。

平成19年5月8日 蔵曳家工事+改修工事-1
蔵の基礎を新たに作るにあたり、表層部分の地盤状態が良くなかったため、地盤改良を行いました。そして土の掘削を行い、配管工事と鉄筋の配筋工事が出来る状態になりました。

平成19年4月5日 隣家外壁補修
解体した母屋との取合い部分が長年隣家と接しており、母屋が無くなり土壁が露出していましたので、雨仕舞の処理ため外壁を貼っています。
さて隣家外壁補修が完了すれば、今度は蔵の曳家工事に入ります。まずは蔵の基礎工事からです。

平成19年3月22日 庭工事-1
蔵の前にあった坪庭。燈篭や石を新築の庭に転用するため残されました。事前にこれらを裏の庭に移動させますが、裏への通路幅が狭いため一つ一つ手作業で運びます。

平成19年3月17日 解体工事-4
前面に位置する母屋解体工事が完了し、ガランとしましたね。奥にはこれから曳家を行い、前面道路付近まで移動させる蔵が見えます。あと母屋を解体しましたら古い井戸が出てきました。昔はこの水を利用して炊事等していたんですね。水位は以前に比べ低くなったようですが、目視でも水面が確認できました。こちらに関してはこれからご祈祷していただき息抜等対応する予定です。今後は隣接していた隣家の補修を先行していきます。

平成19年3月13日 解体工事-3
ようやく重機が入って解体を始めました。埃が立つので水を撒きながら工事を行っています。ただ土壁部分などは気を使いながらの作業となります。

平成19年3月11日 解体工事-2
解体工事も順調に進みまして屋根や2階の壁が粗方取り除かれました。まだ重機が入ってませんので、手作業で上部から無くなっていきます。古い建物のため壁が土壁で取り壊すのも大変なようですね。

平成19年3月6日 解体工事-1
さて工事が着工致しました。建物の位置を確認するため遣り方を出した後に地盤改良工事を着手しました。この土地は地盤面から1m〜1.5mあたりまで建物を支持できる地耐力が無かったため、弱い部分の地盤を固める表層改良を行うことになりました。

平成19年3月6日 解体工事-1